姉と弟

前から取り組んでいるんですが、
難しいですorz
なんというか、微妙さ加減が
で、さっきまで書いてたショートは18禁になってしまったので
とりあえず1/5に書いたほうを先に。

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「色々あったんだってばっ」
そう言いながら、姉貴は僕の部屋に入ってきた。


僕はその後、姉貴のバスタオル一枚の姿を見たために噴き出したコーラの掃除で
精一杯だったのだが。
あ・・・そうそう、姉貴を忘れてた。


「何だってんだよっ!」
僕は赤面した照れ隠しも手伝って、投げやりに言い放つのだ。


「だーかーらー。」
と僕からコーラの残りをぶん取って、ビールでも飲むように腰に手をあてて
飲み乾すと、話を続けるわけで。相変わらず、図々しいですね、姉貴。


しかし・・・バスタオル一枚の姉貴。
なんつーか、やりづらい。いや、「やる」って、そんな意味じゃなくって。
うがあああああああ。


あ・・・話を戻さないと。
「お風呂の蛇口が壊れちゃったのっ。」と煩悶する僕を差し置いて、
「で、驚いた私がお風呂のドアを蹴破ったわけ。」
と言い放つわけですよ。
いや、そこで付着したコーラとか舐めとられるとちょっと。
あ・・・姉貴の手首まで飛んでったコーラですよ?


えーえーえーえーえーえーえーえーえー。
「ヤバイじゃん!」
エマージェンシーですよ、奥さん。三河屋さん。いや、御用訊きの話をしているわけじゃなかった。
僕の脳がようやく正常に機能し始めると、第一に事態の危険性を知らせてきたのだった。
よくやったマイ脳。
・・・さて。


僕はすっくと立ち上がると、姉貴にズンズンと近寄り・・・


「え?何?ちょっと叶!いやっ・・・やめっ!」
と何やら誤解する姉貴を素通りすると、浴室に向かった。
いや、正常な姉弟ですからね、本当に。・・・本当だよ?


浴室では、さぞヤバイ状況になっているかと思いきや、
壊れたと言っていた蛇口はただ外れていただけであって、結構な水量が排出されているわけでした。
でもって、蹴破られたドアは溝から外れていただけだったり。
まぁ、僕が冷たいのを我慢すればいいくらい。


とホッとしながら蛇口を元に戻すと、今度はドアを溝に嵌めてみた。
実は一度や二度じゃないんで手馴れたものなのだ。


「よいしょっっと。」
と一仕事した僕を待っていたのは、またもや、姉だった。
あれ?なんか紅潮してますよ?気にしすぎですよ?


「治った?」
「勿論。」
そんな会話が交わされた後に、姉貴は。


「じゃ、入りなおそうかな。」
と目で、僕に出ていきなさいよ早くコールを送ってきた。


む・・・受信しないといけませんね、それは。
まぁ、その返答として、
「また壊すなよ!」
と、一言言って浴室を後にしたわけで。
・・・洗濯カゴが視界を過ぎったのは気にしない。ようにしておこう。


で、コーラの掃除が待ち構えている僕。
なんだかなぁ・・・。