2008-12-16 書を捨て、街に出よう。


朝8時半、友人の一本の電話から今日のスケジュールが決まった。
借りていた本を返すことになったので、昼過ぎには銀座へ。
そのまま友人と中華ランチを食べながら近況について話す。


その後は、友人と別れ、
銀座を新橋側から有楽町に北上したわけだが、
どの店も一生懸命物を売ろう、お客様に喜んで頂こう、という姿勢が滲み出ていた。
今や有名デパートでもブランドでも、手放しではいられない。
商売の基本を忘れた店から脱落する。


そうこうしているうちに有楽町駅に到着し、次はオタクの殿堂、秋葉原だ。


とは言っても、一昔前の独特の空気は影を潜め、
歩行者だけを見つめると、かなり普通の街に近い。
それでも、勿論、オタクの気配を隠せない人々は多く存在する。
まぁ、僕もその一人だが。


一方、街並みに目を向けると、そこは決して、渋谷や新宿や池袋ではありえない、
秋葉原然とした姿が燦然と鎮座している。


チラシを配るメイド、コスプレ店員、特定のグッズを大量に店頭陳列している店、
電気用品のパーツを売る店、同人誌、ゲーム、パソコンショップ
メインストリートの両サイドに、これでもかというくらい、店が並ぶ。
ただ、ときおり、シャッターが下りている店を見かけると、
不況何処吹く風・・・とは行かないことを実感させられる。
店頭の値札を見ても、それはありありと伺える。


ドンキホーテが出来て、食べ物屋が増えて、駅前も再開発されて、
ここ10年で色々と変化のあった秋葉原だが、
まだ、居心地の良さを感じる僕は、この街の住人であることを強く感じた。


こうしてみるのも良いな、と思えることが散歩の醍醐味であると思う。
次回は、普段行かないような街に行ってみよう。