ラノベ:半分の月がのぼる空。

友人が勧めてくれたので、1巻〜6巻を借りて読んでみた。
7,8巻は短編集らしいので、いづれ機会があれば。


物語は、典型的なボーイミーツガール物だ。
心臓病を抱えたヒロインと、主人公の話。
ありふれた話かもしれない。
ラノベにしては、華が足りないかもしれない。
しかし、表現力の妙で、つい読み耽ってしまう。


僕は思うことがある。
この瞬間にも、僕を見つめる彼女や奥さんがいたら、どれほど素晴らしいであろうかと。
恋愛とか、女の子とか、そういったものから随分と遠ざかった今でこそ、より強く思う。
他愛の無い話をしながら、手を握ることの出来る距離。
限りある時間を共に歩めることの幸せ。
幻想か、夢見がちなのかもしれない。
でも、人の手は暖かい。他人の体温は落ち着く。
それは、否定できない。