語学留学で気付いたこと


今日は、語学留学(※2)で気付いたことを書いてみる。

※2:フィリピンに10ヶ月程度居ました。


◆正しい英語を使う?
誰でも出鱈目な英語を喋ってるんだから、最初は適当で問題ない。相手も期待していない。
緊張する必要は無いし、いづれ気にならなくなる。

  • >文法とか、発音とか、気にしなくていい。主語と動詞が伝われば、かなりどうにかなる。


ex)「あそこに行きたい」と言う場合


I'm going there / I go there / I will go there / I go to there
(行くつもり/いつも行っている/いく意思・予定がある/文法上の誤り ※toがいらない)

  • >どれを言っても、相手は、「ああ、あそこに行くんだな」ということを理解する。

明日なら、tomorrowだし、昨日ならyesterdayだし、今ならnowだし、
単語を並べれば、コミュニケーションがとれる、と言われるのはこの部分。


◆考えていることが口から出てこない?
「普段の日本語の会話をそのまま話そうとしてしまう」 ので 「難しくて文が作れない」 状態から
「動作の単位で考える」 ので 「英文も簡単になる。」 という状態になりました。

  • >短文を続けても相手に意味は通じます。自分も焦らなくて済むし、相手も混乱しません。


「明日、渋谷に携帯を買いに行くつもりです。」->
「明日の計画:渋谷に行く 携帯を買う」->
I will go to Shibuya tomorrow. i want to buy a new cell phone.
※会話の流れ上、文章が繋がってなくても、渋谷で携帯を買いたいんだな、と通じる。


短い文なら覚えやすいし、伝わりやすい。お互いにストレスにならないし、
成功経験として、蓄積される。


◆英語で考えて、英語で答える?
僕の場合は、それが出来なかったので、
頭の中で日英辞書と英日辞書がそれぞれ一冊ずつ、
出来た後にそれに近い状態になった気がする。


なんというか、自分の日本語に対応する、英単語をそれぞれ役割分担させて覚えている。


また、何度も繰り返し同じ会話をすると、
受け答えのパターンがストックされ、
瞬時にそれが取り出せるようになる。


単語にしても、定型文にしても。あと、固まりの名詞はそのまま覚えるしかない。
熟語は好みに分かれるが、後回しにした。覚えきれないので。


イメージとしては、「誰が」「何処で」「何を」「どうした」というカードをそれぞれ頭の中で
並べる作業に近い。


正確に言おうとすると、
「疑問or否定or肯定」+「過去、現在、未来、助動詞」+「定型文」+「能動態or受動態」+「完了形」+「進行形」
というのを頭の中で順番に組み合わせる。


書くと、長くなるので書かないが、
「明日の昼には、何かを使って、私が埋められている最中だろう。」みたいな。
I will have been being buried by using something tomorrow afternoon.
(肯定文+未来+完了形+進行形+受身)
※説明のため無理やり作ったので、文法的には問題ないと思うが、不自然です。たぶん。


◆自分で何を喋ってるか解ってる?
自主学習や対話練習をしていても、目的やテーマを見失いがちだったり、
発話実感を持たないと、効果が出辛いという欠点があります。
繰り返すことに躍起になって、自分の思考と音声がリンクしていない場合は、
少しゆっくりにしましょう。


オウム返しにただ喋っていても、人間意味の解らないものを暗記するのは
苦手ですし、日本語でも、意味が解らなかった単語は自分では使いませんよね。普通。


◆ひたすら繰り返し。
読んで、聴いて、覚えて、使って、忘れて、と。
どの段階かは解らないんですが、粘って続けていると、
ある日、少し話せるようになった自分に気付きます。


◆勉強方法は、人それぞれ。
ですが、対話型のメリットは、成功体験、集中出来る。場面記憶は刷り込まれやすいという点です。
あとは、実績のあるテキストや自分に合う先生と授業をする、
というのは信用&信頼に関係しますし、メンタル面も語学学習には重要な位置を占めているものと考えます。
信じたものを徹底的にやる、変わりばんこに色々手をつけてみる。
ただ、先程の繰り返し、が重要です。


◆やること、やらないことをはっきりする。
自分の場合は、


・熟語をやらない
・文法は自主学習
・授業であっても同じ内容を繰り返してもらう。
・自習するやる気が出ないものは授業でやってもらうかあきらめる。
・日本語を出来るだけ喋らない。お互いのためにならない。


という決まりを自分の中で作って、実行していました。
限られた時間なので、ターゲットを決めて、徹底的に、くらいの気持ちで臨まないと、
とても、身に着きません。
英語の世界は海のようなもので、湖ではないのです。
僕らは浮き輪で海洋に出るようなものなので、まずはイカダを作らないといけません。
基礎部分を培う、とはそういうものだと考えます。


以上です。