おいしいものって何でしょう?

夕方に、駅ビルのレストランフロアで、実際は、それほど辛くなかったのですが、
ドライカレープレートの激辛を食べていた時のことです。


お店の4人用テーブルで3名ほどのご婦人方が談笑しておりました。
盗み聞きするような趣味はありませんので、
もくもくとドライカレーを食べていたのですが、どうしても気になる一言が。


「おいしいものでも食べたいねぇ。」
「そうねぇ。」


勿論、普通の会話なのだとは思います。
おそらくは、「何処か旅行にでも行きたい」、「ちょっとした楽しみが欲しい」
的なのでしょう。


しかし、最近の食事はたいていおいしいです。
価値観の違いかもしれませんが、
僕の場合は、偏食の時期が長かったので余計ですが、
ひじきでも、
回転寿司でも、
コンビニエンスストアのご飯でも、
ファストフードでも、
大抵のものはおいしいと感じます。


特においしいのは、誰かが自分のために作ってくれた食事です。
しばらく一人暮らしが長いせいかもしれませんが、
自分では、感覚は狂っていないと思っています。


食文化は発達しましたし、お金を出せば出しただけ豪華で贅沢な食事
が可能ですが、それらは皆、心の脂肪だと思います。


流石に、料理という分野を否定する気持ちは露ほどもありません。
僕が言いたい事は、
「本当においしいものが何かを忘れていませんよね?」
ということです。


ごちそうさまでした。